
【 作品について思うこと 】
ZEROTEN2025-Osaka-への出品作は自分自身のアイコンとも言える青海波紋様を使用せず制作したものになります。
というのも、いつもは「この構図はこうして…」と、ある程度頭の中で完成図を作ってから描いていくことが多いのですが、今回は最終的な完成形を想定せず直感的に「良いな」と思える感触をそのまま作品のイメージとして表現しています。
本作の発露となっているのが、子供の頃に理科の教科書に載っていた星の軌跡(スタートレイル)の写真で、無知な私は「星がこんな風に(肉眼で)見える場所があるんだなぁ…」と壮大な勘違いを起こしていました。
ただ、今思うとこうした想像も単に馬鹿馬鹿しい話ではなく、絵を描くという行為に似通った部分があるのではないかと、ふと考えてしまいます。

私が絵を描く理由の一つに「普段目に見えないものを描きたい」という思いがあるからですが、長時間露光によって撮影された星の軌跡も、普段の肉眼では捉えることの出来ないものです。
自分の中でこうあって欲しい、こういう場所であって欲しい、という思いや願望が昇華して、絵という物質に結実する。そうした出来上がっていったものと、それが醸造されていく過程の中にこそ、創作というものの魅力が詰まっているのではないかと思っています。
普段作品を制作する中で、もどかしさや「ここをこうしておけば…」という後悔に囚われることの多い私ですが、最近ではそうした悩みや惑いこそ創作の活力となっていることに気付きます。
「見える」と「見えない」、「届く」と「届かない」の間を往復しながら、本作の星々の様に至るべき所に作品の思いが届けば良いな、と思う今日この頃でした。
大丸梅田店にて開催されるZEROTEN2025-Osaka-は今回が最後とのことで、是非会期終了の瞬間までお楽しみ頂ければ幸いです。
『ZEROTEN 2025 -Osaka-』
会期/ 2025年7月31日(木)〜8月12日(火)会期中無休
10:00~20:00(最終日17時迄)
会場:「ART GALLERY UMEDA」(大阪市北区梅田3-1-1 大丸梅田店 11階)
オンラインページ↓

